おさまるところ とりかえ・ばや(9巻)
四の姫の美しさや、母としての強さが際立つお話でした。
まだまだお話は続きますので、ところどころに不穏の種が蒔かれておりますが。とりあえず、いろいろな立場が変わり、一区切り、と言ったところでしょうか。
それにしても、主上の一途さは益々磨きがかかっているように感じます。確かに、8巻は溢れ出る思いが行動となり、これぞ!少女マンガというシーンがありましたが。
9巻は離れていても、揺らがず想い続ける主上には好感しかない。いやいやいや、この時代に本当に?とツッコミたくなるほどです。
いつか、田辺聖子先生の小説を読んで、そして、原文でも読んでみたくなりました。
この作品は、少女マンガとして仕上げられていますが。あまり、女同士のいざこざはないんだなぁ、と今更ながらに分析しています。(今後、舞台を移すから梅壺様と一悶着あるのかしら?)
主に、恋のオハナシではあるけれど、政も割と書き込まれていて、とても面白いなと。源氏物語のようには知られていないことが不思議です。(歴史的経緯は置いておくとしても)
きっと世の中には、知らないけれど、とてつもなぬ面白い話が沢山あるのでしょうね。