幸せなうつけ者 とりかえばや(6巻)
ワタクシ、時々、すごい嫌味な言い方をして、後悔することがございます。
もっとストレートに要求を伝えた方が、絶対に相手も受け入れてくれるのに。
一体何の才能なんだ?と思うくらい、遠回しに「そんなことも出来ないの?」と言ってしまうのです。
ああ、なんて事を言ったんだろう、と後悔して。
恥ずかしくて。
次の日の朝とかに謝るのですが。
なんと、夫はその嫌味に気付いていないことがある。私が謝るときは、ほぼほぼ
「えっ?何の話?」
くらいのリアクションなのです。
「いや、だから、こうこうこうで。こんな言い方はないなと反省して。。。」
「あー。なるほど。そういうことやったん?」
となるのです。
私としては、夫が傷付かずに眠れていたのだから、それで良かったのですが。ちょっと、ビックリもします。
そして、こう結論付けました。
多分、夫は人間の悪意に気付くセンサーがあまり発達せずに大人になったんだと。
義両親の育て方が良かったのか。地域性の問題なのかはわかりませんが。
私は、残念ながら裏の裏の裏まで考えて、考えすぎて、一人で苦しむタイプなので。
夫のようにどんと構えられる人が心より羨ましい。
けれど正直なところ、ワタクシ、残念な性格でもありますので、「えっ?なんで今のわからんかったん?」と思うことがないとはいいません。
ですから、沙羅ちゃんが石蕗を
「幸せなうつけ者」
と言い放ったとき(いや、言っては無い)、その言葉のチョイスに打ち震えるました。